あしあと①
私たち コネクト岩泉プロジェクト実行委員会は、2016年8月30日の岩手県下閉伊郡岩泉町の台風被災を機に活動を始めました。
そんな私たちの活動の足跡を記します。
2016.8.30 岩泉町台風10号により被災
2016年8月30日。当時発生していた台風10号は、史上稀なルートを辿り、観測史上初めて海上から三陸地方(大船渡市)に上陸。
台風本体より東側に位置していた岩泉町では、流れ込んだ雨雲により大雨が降りました。
短い間に大量に降り注いだ雨は町を一瞬で別世界へ変えてしまったのです。
コネクト岩泉プロジェクト実行委員会の代表 加藤は、当時企画中だった部活の研修旅行の行先だった岩泉町の被災の一報を受け、
研修旅行を中止するか迷いました。
「岩泉が元気になったらまた来てね…」
迷うこと3日。だんだんと岩泉町の被害の様子が流れてきて、宿泊予定だったふれあいらんど岩泉が岩泉の中でも一番被害の大きかった地区の1つにあることが判明しました。
ライフラインも全て止まり、どう連絡をしたらよいのか困っていた時、代表の携帯に電話が入りました。
それは、ふれあいらんど岩泉の職員さんからでした。
「とても2週間では治りそうにないんだよね…。申し訳ないけど、キャンセルって形にしてもらえないか。今は大変だけど、岩泉町が元気になったらまた来てくださいね。」
よし、元気にしに行こう。
ふれあいらんど岩泉からの電話を受け、代表は研修旅行の中止を決定。
しかし、バス等の交通手段は確保してあった事もあり、災害ボランティアとして岩泉町へ行くことにしました。
研修旅行参加者の中からも、何人か有志が集い、総勢7名で岩泉町へ行くことになったのです。
現実は想像以上でした。
自分たちが元気にしに行くぞ!
そんな軽い気持ち(装備はフル装備でした)で岩泉を初めて訪れた有志一同。
発生から2週間がたち、たぶん元気になってきているんだろうなー!
しかし、災害ボランティア初めてな私たちは、
イメージとのギャップに衝撃を受けました。
泥ってこんなに重いのか…。全然作業が進まないぞ…。もう昼休みか…。あと2時間で終わるのか…。どうしよう終わらなかった申し訳ないな…。
よし、また来よう。
イメージとのギャップにより、かなりの無力感を感じ、へこんでいた代表。
そんな時、学校から帰ってきただろう小学生の子が
「すごい!綺麗になってる!」
とつぶやきました。
この一言で代表は、ボランティアの原点ってこういうことなのかな。
少しでも役に立てたのかな…。継続して活動していけば少しずつが積み重なってもっと役に立てるかな。
と感じ、岩泉町に継続的に関わり、活動していくことを決めたのです。